伝統の和泉手延べ麺の紹介
素麺は長寿祈願やお祝いの食べもの
素麺ってそもそも何?どうして贈り物にいいの?って思うかもしれません。 そもそも麺(めん)というのは、中国後漢時代では小麦粉を指す言葉で、麺(小麦粉)からつくられる製品を餅(ぴん)と呼ばれていたようです。 索餅イメージ 索餅(さくべい)という、小麦粉、米粉、塩水を混ぜて手もみ、手ないの細い手延べめんが起源とされ、奈良時代に日本に伝わってきました。主に夏に消費されており平安時代では宮中の七夕の行事に取り入れられています。 索餅は長寿祈願の食べものでした。平安朝のころ宮中において天皇の健康と長寿を願って、元日に朝賀の儀が執り行なわれました。その儀礼を歯固儀といいます。この歯固儀が終わると、参列した貴族達には実際に食べる召供御が出されています。このときに索餅が献立に入っていたようです。今でも中国では長寿を祈願して「長寿麺」として長いめんを食べられており、これらには素麺がよく使われます。正月やめでたいときに麺を食べるのは中国を起源としていますが、平安時代の日本にもその習わしが伝わっていました。また、七夕に索餅を食べていたのは、本来、夏作物の祝いの意と、生命をつなぐ夏季の貴重な短期間の保存食という意味があったようです。 索餅から進化したものが素麺(そうめん)と言われています。素麺は、麺の表面に油を塗った手もみ、手ないの手延べめんのことをいい、鎌倉時代に禅僧の僧が中国より素麺を持ち帰ったのがはじまりと伝えられています。まずは京都で素麺の製造が始まり、やがて日本各地へ広がっていきました。 ※手延べ麺の起源については諸説あります。/参考資料:日本めん文化の1300年(増強版) 素麺のもとをたどると健康長寿の食べものとして、おめでたい食べものとして昔から食べられていたのですね! こちらの記事も合わせて読んでね!
素麺を贈り物にするにはちゃんと理由があるんですよ。そうめんの歴史を紐解きながら見ていきたいと思います。日本に伝わった素麺の歴史
麺は小麦粉を表す言葉
手延べの起源は索餅(さくべい)
索餅は長寿祈願の食べもの
日本へ伝わった素麺